世界遺産に登録されているシドニーオペラハウス。私には複数の白鳥が羽を広げた姿に見えます。
オペラハウスには、手軽にその歴史やトリビアを学べる日本語ツアーがあります。
オペラハウスのトリビア、日本語ツアーについて書いてみますね。
世界遺産のシドニーオペラハウス どんな構造になっているの?
オペラハウスはひとつの建物のように見えますが、実際は3つの構造物から成り立っています。それぞれが独立した建物なんですね。
(B)コンサートホール 2,679席
(C)ジョンサザーランド劇場 1,507席
(D)べネロング・レストラン
コンサートホールは、一番大きな建物でそのなかには世界最大級のパイプオルガンがあります。次に大きな建物はジョンサザーンランド劇場でオペラなどが上演されます。
一番小さな建物はレストランです。このオペラハウスがある半島の名前「べネロング」からべネロングレストランと命名されました。
地図のなかの(A)は日本語ツアーの集合場所、(E)は最寄りのサーキュラーキー駅の方向です。駅までは歩いて約10分弱です。
世界遺産のオペラハウス 3つのトリビア
シドニーオペラハウスは世界的に見てもかなり風変りな建物だと思います。
この建物の完成までにはさまざまな工夫と努力が必要でした。ここではそんなトリビアをお伝えします。
トリビア① 完成までの困難、悲話
オペラハウスは、当時は無名だったデンマークの建築家ウツソンのデザインによるものです。
建築がはじまったのが1959年。その斬新すぎるデザインゆえに4年で完成させる予定がなんと、10年も遅れトータル14年の歳月がかかりました。
工事が始まって6年後の1965年、新しい政府はオペラハウスの工費が大きく膨れ上っているのを問題にし、ウツソンと軋轢が起きてしまいました。翌年、ウツソンは建築責任者の職を辞してシドニーをあとに。その後、二度とオーストラリアに戻らなかったようです。
工費にいたってははじめ700万オーストラリアドルを予定していたが、最終的には1億200万ドルと当初の14倍にも膨れ上がっています。
難事業の末、完成したオペラハウスですが、世界遺産にも登録され世界中の人々を魅了していますね。
トリビア② 屋根とホールはなんと別建物だった
このツアーに参加したらわかるのですが、オペラハウスの屋根と、コンサートホールや劇場は実は別の建物なんですね。そのことはツアー中に説明される建築工事の順序によって良く分かります。
まず、工事の第一段階は台壁が造られます。そして第二段階では、建物を覆う屋根部分を造り、そして第三段階で初めてコンサートホールや劇場の建築が行われています。
つまりは先に屋根を完成させ、そのあと中の建物を作っているのですね。
第一期の台壁の工事に約4年、第二期の屋根部分に約4年、ホール建設に約6年。当初の4年計画から大幅に遅れてしまいましたね。それだけ難工事だったのでしょう。
トリビア③ 屋根の表面部分は掃除いらず?
オペラハウスの屋根部分は近くで見ると沢山のタイルで覆われています。これはスウェーデン製のタイルで、数はなんと105万枚も使われています。
このタイルにも工夫がされています。タイルの色は光沢のある白と光沢のないクリーム色の2種類。太陽の照り方によって見え方が変わってくるそうです。
また、このタイルは汚れが付きにくい特殊な加工がされています。雨が降るとキレイに汚れが落ちるそうで、清掃はあまり必要がないようです。省エネですね。
オペラハウスには雨とゆがありません。床のブロックに溝が切られていてそこから水が流れるようになっています。
世界遺産オペラハウス 日本語館内ツアーに参加してみた (A地点)
オペラハウスの館内日本語ツアーに参加してみました。
このブースで日本語ツアーのチケットを買います。ツアー催行は10時、11時、12時、13時30分、14時30分、15時30分、16時30分の1日7回でした。
料金は大人も子供もひとり30ドル。
今回は15時30分の回に参加しました。こんなチケットがもらえます。
ツアーの集合場所にはオペラハウスのお土産売り場や手荷物預かり場があります。約30分徒歩で回るので大きな荷物は預けておきましょう。
オペラハウス館内では、写真を撮るのはOKです。ただしリハーサル中にホールに入ることがありますが、その時には写真はできません。ガイドさんの案内に従って楽しく参加しましょう。
館内ツアーは当日のリハーサルの様子などで見学する場所が変わることがあるようです。
今回はコンサートホールのなかを見学しました。たまたまオーケストラのリハーサルがあり、練習風景を見ることができました。もちろん写真は不可でしたが。。
この写真はオペラハウスのコンサートホールの一番北側の奥にフォイヤーです。この場所は、ミニコンサートやパーティに使われるとがあるようです。
ツアーは約30分です。ツアー終了後には、オペラハウスのショップを覗いてみましょう。オペラハウスがデザインされたさまざまなグッズが販売されています。きっとよいお土産が見つかると思いますよ。
まとめ
オペラハウス館内ツアー
- 毎日催行
- 料金 大人(子供)30ドル
- チケットは旅行会社のサイトで事前に買うか当日チケットブースで購入します
- 1日7回実施
午前 10、11、12時の3回
午後 13:30、14:30、15:30、16:30の4回
予告なく変更の可能性があります。事前に確認してくださいね。 - ツアーの集合場所には、お土産店、トイレ、荷物預け場所があります。
- ツアー中の写真撮影可能(ただしリハーサル中など不可の場所もあり)
Life Only Once
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