シドニーオペラハウスは14年の歳月をかけ1973年に完成しました。本来は4年で完成する予定でしたが、その複雑な構造ゆえ10年も工期が遅れました。
オペラハウスの内部は迷路のような構造になっています。今回は館内の秘密をあばくべく、バックヤードツアーに参加してきました。
オペラハウスは、その複雑な構造のために館内はまるで迷路のよう
オペラハウスの中には、なんと5つものホールがあります。
コンサートホール(2,679席)、オペラやバレエが上演されるジョーン・サザーランド劇場(1,507席)。その他、多目的のドラマシアター(544席)、プレイハウス(398席)、スタジオシアター(364席)。総客席数はなんと5,492席。
これらの5つのホールで同時にイベントが行われても問題なく運営できるように工夫がされています。
イベント機材の搬入、ステージパフォーマーの出入りなど、お互い邪魔にならないよう導線が作られているのです。
だから館内には迷路のように張り巡らされた通路があります。
オペラハウス・バックステージツアーは朝6時45分集合
オペラハウスのバックステージツアーは早朝から行われ9時過ぎには終わります。それは朝10時になると当日のステージリハーサルが開始されるからです。
朝日が昇る前にオペラハウスに到着しました。電車を利用して来る場合にはサーキュラキー駅が最寄りの駅になります。
サーキュラキー駅からオペラハウスまでは徒歩10分くらいです。改札口をフェリー乗り場のほうにでるとすぐにオペラハウスが見えるので道を間違うことはありません。
さていよいよオペラハウスのバックステージツアーへ。今日こそオペラハウスの秘密をあばくぞとテンションがあがります。
ステージパフォーマーの憩いの場所、グリーンルーム
複雑に入り組んだ廊下でパフォーマーが顔を合わせることも少ないのです。唯一パフォーマーどおしが顔をあわせる場所がこのグリーンルーム。
グリーンルームはパフォーマーやスタッフが食事をするカフェです。
グリーンルームといっても壁がみどり色をしているわけではありません。
昔は旅芸人は馬車で各地を転々と講演旅行していました。草原で休憩、食事をすることも多かったようです。グリーンルームの名前はそこから来ています。
ツアーはこのグリーンルームで朝食のオーダーをするところからスタート。約2時間後、またこのグリーンルームにもどり、ここでオーダーしてあった朝食をいただきツアーは終了です。
ツアーの案内をしてくださるガイドさんはみんなものすごく博識
バックステージツアーは、ひとりのガイドさんが12名くらいの小さなグループを案内して館内を回ります。
催し物などの関係でどこを見学して回るかは当日のお楽しみです。私は2回バックステージツアーに参加しましたが、見学した場所が微妙に違いました。
このガイドさんたちのオペラハウスの知識がものすごいんです。どのガイドさんもオペラハウス大好きオーラであふれていました。
オペラステージの下にオーケストラ・ピットが隠されていた
これ、なんの写真かわかりますか?
オペラ上演のときに、オーケストラの指揮者が指揮台に立った時に見える風景です。
上半分はオペラの舞台、下半分はオーケストラピット。指揮者は上演されているオペラの進行を見ながら指揮をとるんですね。
オーケストラ・ピットのなかの写真です。想像していたよりずっと狭くびっくりしました。
キッシング・ウォール(キスの壁) ベテランパフォーマーも初日はドキドキ!!
この壁はオペラが上演されるステージに続く通路にあります。
たくさんの有名なオペラ歌手がこの壁の前をとおり、ステージへとあがっていきました。どんなベテランのオペラ歌手も初日は平常心ではいられないようです。
そこでステージにあがる前に、この壁にキスをして公演の成功を祈ったようです。壁にたくさんのキスマークが残っているのが見えるでしょうか。
いつからかこの壁はKissing Wall(キスの壁)と呼ばれるようになりました。
幻になった 嵐の音を起こす巨大な扇風機
オペラやミュージカルに嵐のシーンがあります。ある年、嵐の音を出せる大きな扇風機をドイツから購入したそうです。その機械がまだオペラハウスに残っています。
長い日数をかけて船で運ばれましたが結局その機械は使用されなかったようです。なぜなら蓄音機が発明され簡単に嵐の音をだせるようになったからだとか。
オペラハウスにはそんな秘話が沢山残っています。
まとめ
シドニー、オペラハウスバックステージツアーはお薦めです。一見の価値あり。シドニー訪問時には是非ご検討ください。
是非、バックステージツアーでオペラハウスの迷宮に迷い込んでください。
- 朝は6時45分集合です
- 朝食をグリーンルームで食べて9時半には解散となります
- ツアーは英語のみです
- 見学する場所は当日のお楽しみ
- 案内するガイドさんはベテランぞろい
Life Only Once
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